サステナブルレストランの在り方

サステナブルの在り方
Innocenceからの体験|思想|実践

皆さんは「レストラン」と聞いて、どのようなイメージを抱きますか?

多くの場合、特別な日や大切な人との食事を楽しむ場所…

そんなイメージがあると思います。

僕が目指すレストランは、単なる食事提供の場ではなく、何か人にキッカケを与えられる食体験、空間や時間を目的としています。

レストランを「媒体」として捉え、料理やサービスを通じて「自然」「循環」「共存」「サステナビリティ」

そういった背景にあるストーリーを感じてもらうことがコンセプトになります。

今回の記事は、僕自身の体験|思想、そしてこれからの構想をまとめた記事になります。

目次

原点|AMASSでの体験

僕が感化されたレストラン『AMASS』

僕が表現したいレストランモデルの原点は、北欧(Denmark)の AMASS というレストランです。

ZERO WASTE=ゴミゼロというワードが世の中にはあります。

AMASS のコンセプトや料理のテーマには、サステナブル・環境配慮・循環型社会の形成が一貫して組み込まれ、レストランという媒体を通して世界へ発信されていました。

ここで働き、「これからの時代は循環型社会の形成や、日々悪化する環境問題、自然災害と共存していく生き方が問われるのではないか」と感じるようになりました。

料理人として、一人の表現者として、レストランの在り方・生き方そのものを問われる時代だと思います。

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星付きレストランはもちろん素敵です!

でも僕は、もっと身近で自然に寄り添うそんな生き方が AMASSでは凄くカッコよくて、憧れを抱きました🌱

Garden🌱

循環の仕組みと表現

レストランで取り扱うハーブや作物、廃棄物、創り手と消費者――全てが好循環サイクルで回っています。

STEP
フードサイクル
  • プラン1. 風化し調理加工し再使用。

基本のフォン(ストック、ブロス)肉類をA、野菜類をBとします。
↓
Bなどの植物性は風化させパウダーなどに加工し、調理の工程を経て再使用。


  • プラン2. コンポスト化

動物性の食材はコンポスト化し、バクテリアの働きにより土に還す。
(再び肥料となり次の作物の生産に役立つサイクル)
↓
健康な土には植物もよく育ち、自然とミツバチも訪れます。
(交配や果実・作物には必要不可欠な自然の摂理)

STEP
生き物へも循環を施す
  • 生き物の生態・習性をバクテリアと共に活用

AMASS では風化した野菜などは鯉の餌になっていました。
鯉の排出物と水中のバクテリアを利用して水をきれいに浄化する仕組み。
(鯉の水の浄化について)

Black Out Dinner|自然の灯りで食べる夜

AMASS では Black Out Dinner というイベントがありました。

Black Out=停電・電力遮断を意味します。電気を使わず、薪火やろうそくなど自然の灯りで1日の消費電力を削減することを目的としたディナーイベントです。

当たり前から離れた自然の灯りは幻想的で、地球全体で物事を捉えるという考え方は初めての体験でした。

💡電気よりも薪火などの直火の方がエネルギー効率は低コストなんです。

デンマークで受けた刺激と背景

循環サイクルを創っている風景、ハーブ畑、土造りなど、来店のお客さんから店舗に通りかかる人々もそれらにガーデンやお店の様子、発信に興味が湧いていました。

子供から大人まで、デンマーク全体に「自発的に学ぶ」文化が根付いていて、各レストランにそのための空間や設備が備わっている印象でした。

“その表現の仕方、日々の活動に興味が湧く“

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自身が働いていたデンマークのRestaurant AMASSで、様々なことを感じこの考えが生まれました。

・自然との向き合い方

・異文化に触れ、国民性や考え方の違いが素敵だった事

・料理人として、料理以外の「生きることの本質」を体験できた事

・固定概念が消え、料理も思考も自由でいい事

Thanks a lots of kind support AMASS members.

Mis-en place💥

思想|サステナブルの『本質』とは

SDGsとサステナブルの違い

では、国内ではどうだろう?

特に “SDGs” というワードは、企業イメージUPや商売的な印象で使われることが多く、”本質” から離れている感じもあります。

帰国後に生活していて「これがSDGsなの?どこのシステムが循環しているの?」と様々な疑問を持ちました。

結果的に、情報操作や企業イメージに流されず、掲げる行動理念をしっかり知る事が重要と感じます。

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僕は SDGs より サステナブル というワードを使い分けています。

理由は、営利目的よりも環境に目を向けているか?
という視点で、”本質” からズレていると感じることが多いためです。

様々な情報を自分自身で発見し、考慮し、学び、沢山の情報社会の中だからこそ、慎重に”本質“を考えながら選択する事が最も大切という事。

原点回帰 × 最新技術の融合

原点回帰の思考 と 最新技術の融合
(昔の暮らしに立ち帰る思考と現代技術のハイブリット)

参考にしている2冊を紹介します。

Zero Waste 参考リソース

Restaurant Nolla … フィンランドのZero Waste Restaurant

SILO … ロンドンのZero Waste Restaurant

👉SILO : The Zero Waste(Amazonリンク)レストランでの活動とその思考

Bea Johnson(ベア ジョンソン)

👉ゼロ・ウェイスト・ホーム / ごみを出さないシンプルな暮らし(Amazonリンク)

「子供にはものではなく体験を与える」
Bea Johnsonさんインタビュー記事より

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2冊ともこれからの社会に必要な知識であり…
“原点回帰の在り方” と “進化する技術” を掛け合わせながら、”時代に適応すること” が大切と感じます。

原点回帰な地球の在り方 と 技術が進化する未来、その2つの思考が必要不可欠です。

国内のゼロウェイストの代表といえば → 坂野 晶 さん Zero waste Japan

世界の活動として → 脱プラから食品ロスまで

実践|Innocenceが目指す循環型レストランのロードマップ

テーマと社会貢献を結びつける

自身のテーマ
レストランを媒体とした循環システムの構築

  • 店舗からの廃棄物などはコンポスト作業 → 農地に還元するサイクルシステムの構築。
    (原点回帰の暮らし)
  • 土に触れる、作物の育成を次世代や子供達に食育として発信・体験できる場の提供 → アレルギー問題や原点回帰の大切さを構築。
    (伝統、伝承を大切にしたいため)
  • 自身の料理からは、それらの考えやバックグラウンドが感じられる料理を提供・発信。
  • ブログにて日々の活動記録と発信、拡散。
    (AIや最新技術を活用し、未来をより良く)
  • フードシステムなどのオートマチック化。
    (原点回帰 × 最新技術のハイブリット)
  • 全ての行動や考えに一貫性創り出す。
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日々の「小さな一歩」が地域全体、後の社会全体に影響を与える。

様々なレストランでこのような活動が生まれ、拠点として始まれば、地元の人々に興味関心を与え、それらが波紋のように広がれば…

最終的には「循環型フードシステム」の構築につながります。

Restaurantから始まる地域との連携

STEP
レストランは地域住民や企業と密接に関わる場所である点

料理や日々の活動を知ってもらえることが重要です。

フードロス問題への取り組みや地域を巻き込むコンポスト作業。

STEP
日々の活動や発信がタイムリーで消費者から目に映りやすい点

上記の活動をSNSで波紋を広げる。言っていることとやっていることが一致していると信頼度はグッと上がります。

  • 食品ロスの可視化
    • 廃棄データをAIで分析し、自治体やフードバンクと共有。
    • 廃棄物やロスからの料理を創生する。
  • 地域イベントでの啓発
    • 「食品ロスゼロ」をテーマにしたイベントを開催し、住民へ教育・意識向上を促す。
    • 食育イベントなどで基礎・基盤から活性化。

AIを活用した具体的なアクションプラン

店舗内

  1. データの収集と活用
    • 廃棄データを集めるため、簡易的なデータ入力アプリやセンサーを導入。
    • 地域のスーパーや飲食店ともデータを共有し、地域全体の食品廃棄量を把握。
  2. 予測モデルの活用
    • 余剰食材を活用した「ロス削減メニュー」を企画。
      (B級品や摘果品・廃棄間近のものを利用)
  3. 余剰食品プラットフォームの構築
    • 地域単位で余剰食品をシェアするオンラインプラットフォームを立ち上げる。
    • 「TABETE」や「food bank」との提携、もしくは独自の仕組みを開発。

店舗外

  • 教育キャンペーン
    • 学校や公共施設で「食品廃棄削減」の重要性を伝えるワークショップを実施。
    • AIデータを活用した具体的な成果(廃棄量の減少グラフなど)を共有。
  • 循環型経済の構築
    • 廃棄食品を堆肥やバイオエネルギーに再利用し、地域農業・エネルギー供給に役立てる。
    • 地元農家と提携して、堆肥を利用した農作物をレストランで使用。
  • 地域活性化
    • フードロス削減プロジェクトを中心に、地域住民や企業が参加できる仕組みを作る。
    • 成功事例を自治体・全国に発信し、モデルケースとして展開。

世界の成功事例

コペンハーゲンのプロジェクト

  • 市民と飲食店の連携により廃棄量を削減。
  • 「フードロス削減に取り組む店舗」としてブランド価値を向上。

スウェーデンのプロジェクト

  • フードロス問題を考えるアプリ「TooGoodToGo」
  • 日本の取り組み
    • 大手スーパーがAIを使い賞味期限の近い食品を割引販売。
    • 地域単位でのフードシェアリングアプリの普及。
Spaceship Earth(スペースシップ...
SDGs先進国デンマークの食品ロス・ジェンダー・教育分野の取り組みと今後の課題 2022年に発表されたSDGs達成度ランキングで、北欧デンマークが2位を獲得したことはご存じでしょうか。国民の幸福度が高く、福祉国家のイメージが強いデンマークですが、環...

まとめ|波紋を広げる、そのために

自治体・AIの連携を通じて、地域全体の食品廃棄を効果的に減らすことは十分に可能です。

自身の表現や料理、そしてレストランという媒体を通じて、小さな波紋を地域から大きく広げていき、社会貢献の一歩となり、持続可能な未来への道が切り開かれると信じています。

s1nya.22

最後に、僕にとってレストランとは…

自然に寄り添い、調和を思考しながら、地域や周りの人々、皆と共存する集会所みたいなイメージで、その中で僕の料理は、その引き出しの1つでありたい。

“料理人”とは、”料理人の料理”とは、”その人の生き方そのもの“ であるという事。

料理や空間から「何か?」人々に考えやキッカケを与えられる活動をしていきます!

After dinner 🕯️

Restaurant Innocence アカウント

最後までご閲覧 Merci ございました。

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この記事を書いた人

自然 / 調和 / 共存 / 自由 / 無垢をテーマに

Chef at Restaurant Innocence(静岡県内にて開業準備中)

フランス・デンマーク・東京の現場で経験を積み、地元静岡へ

Le Pont de L'Ouysse(フランス・ミディ=ピレネー)
L'Auberge des Glazicks(フランス・ブルターニュ)
La Table de Joël Robuchon(東京)
AMASS(デンマーク・コペンハーゲン)
Simples、Caravin(静岡)を経て、現在は自身のテーマを軸にしたレストランの実現へ向けて準備中。

一皿の裏側の「食」バックグランドを
様々な造り手さん、生産者さんの想いや思考、自身のサステナブルな「食」の在り方、料理人の生き方を無垢に発信しています。

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